切ない思い





母の身体に
検査すべきところが見つかって

今日は
病院の付き添いをしました。


母は
わたしが産まれてから
一度たりとも私の前で
寝込んだことがありません。



それくらい
気丈な母です。





若くして病に倒れた
父の35年にわたる介護と
日々の家事…

仕事を持っていたこともありますし
4人の孫の世話も
たくさんしてきました。



今日見た母の姿は
今までの母より
ずいぶん小さく見えたの。


なんだか切なくて
言いようもない気持ちになる。




この世界から
病気なんて一切消えればいいのに。


この世界から
苦しむ人なんて一人もいなければいいのに。




前の席に座ったご婦人が
ずっと
手を合わせるようなポーズを
取られていて


きっと
この方も
同じ思いなんだろうな、と
なぜか思った。




わたしは母を愛している。


母がわたしにしたことで
とても苦しい思いがあったけど

逃げずに
対峙して
ありったけの愛で溶かした。



もしあのとき
そこから
目を背けていたら

きっと
母が老いた先に
もっと苦しくなるだろうと
思ったの。








自分の親が老いていくという現実に

全ての子供が向き合っているんだと
思うと

卒倒しそうになる。




親というものは
老いてなお
その姿を通して
子供に「最後の教育」をするんだと

父の最期を通して
知った。







今日一日だけでも
どれほど
たくさんのことに
気付いただろう。



たくさん
書き留めたいのに

なぜか
うまく書けない。


それほど
複雑で
切ない気持ちで
いっぱいで


今夜は眠れそうにない。









全ての生きとし生けるものが、お幸せでありますように

にほんブログ村


https://blog.with2.net/link/?id=2117278